やるべきことをわかっているのに、つい後回しにしてしまう。
そんな先延ばし癖に悩んでいませんか?
仕事でもプライベートでも、「やらなきゃ」と頭では分かっているのに手が動かない瞬間があります。
あなたが悪いわけではありません。
先延ばしは、多くの人に共通する「脳の反応」なのです。
この記事では、先延ばし癖の原因と、すぐに実践できる3つの改善ステップを紹介します。
一つずつ理解していけば、あなたも無理なく行動できるようになります。
なぜ僕たちは先延ばししてしまうのか
人は「苦痛を避けて快楽を求める」ようにできている
人が先延ばしする理由は、意志の弱さではありません。
僕たちはもともと「苦痛を避け、快楽を求めるようにできている」からです。
たとえば、あなたが「レポートを作らなきゃ」と思った瞬間、脳は「面倒」「疲れる」「失敗したらどうしよう」と感じます。
これを「苦痛」として認識すると、脳は自然に「後でやろう」「今は別のことをしよう」と判断します。
つまり、先延ばしは「脳があなたを守っている状態」なのです。
ただし、これを繰り返すと、締切間際になって焦り、自己嫌悪を感じるという悪循環に陥ります。
僕も昔はそうでした。
頭の中では分かっているのに、気づけば夜になっていて、「あぁ、また今日もできなかった…」と自己嫌悪。
でも、この反応を「悪いこと」ではなく「自然な仕組み」だと理解できたことで、対策ができるようになりました。
先延ばし癖の本当の原因
先延ばしの原因は「やる気の欠如」ではなく、「行動の不明確さ」にあります。
たとえば、「プレゼン資料を作る」とだけ書かれたタスク。
これでは、どこから手をつければいいのか分かりません。
結果、脳は「曖昧で不明確なもの=危険」と判断し、避けようとします。
また、「完璧に仕上げたい」という意識が強い人ほど、先延ばしに陥りやすいです。
「もっと良い方法があるのでは」「上司に指摘されたら嫌だな」と考えるほど、行動のハードルが上がります。
さらに、疲労やストレスが溜まっていると、脳は判断を避けるようになります。
つまり、あなたの頭が働いていないのではなく、「動かない状態」になっているだけ。
だからこそ、無理に「気合」で進めようとするのではなく、脳が動ける状態をつくることが重要です。
先延ばし癖を直す3つの実践ステップ
ステップ1.タスクを細分化して「終わりを見える化」する
大きなタスクほど、手をつけにくいものです。
僕たちは「終わりが見えない作業」を前にすると、無意識に逃げようとします。
たとえば、「企画書を作成する」というタスク。
これでは、何から始めればいいかが分かりません。
でも、「構成案を5分だけ考える」「過去の資料を3つだけ確認する」などに分ければ、行動が一気に軽くなります。
僕のクライアントさんの中にも、「細分化することで一気に動けるようになった」という人が多くいます。
「まず5分」「まず1ページ」など、小さく分けることで、脳は「達成できそう」と判断し、自然に動けるようになります。
ポイントは、15〜30分で終わるサイズにすること。
短時間で終わると、達成感を得られ、次の行動もスムーズになります。
行動の原動力は「やる気」ではなく「達成感」です。
ステップ2.タスクを「視覚化」して優先順位を明確にする
頭の中だけでタスクを管理すると、混乱していきます。
「何をやればいいんだっけ?」と迷う時間が増えると、それだけで脳のエネルギーが消耗されてしまうからです。
そこで効果的なのが、タスクを「見える化」すること。
僕はよく、タスクをA・B・Cの3つに分類して書き出す方法を勧めています。
- A:今日中に必ずやるべきこと
- B:今週中にやれば良いこと
- C:後回しにしても支障がないこと
このように書き出すだけで、頭の中のもやもやがスッキリします。
そして、まずはAの中から1つだけ選び、15分取り組む。
これで十分です。
また、タスクを紙に書くこと自体が「行動の宣言」になります。
頭の中にあるだけのものは、まだ“やるかもしれないこと”。
紙に書いた瞬間、それが“やること”に変わります。
ステップ3.行動のハードルを下げる環境を整える
行動を止めるのは、意思ではなく環境です。
たとえば、机の上が散らかっていたり、パソコンのデスクトップがごちゃごちゃしていると、それだけで始める気がなくなります。
僕も以前は、「やる気が出たら片付けよう」と思っていましたが、実は逆です。
片付けることで「やる気」が出てくるのです。
また、行動の最初の一歩を極限まで小さくすることも有効です。
「資料を作る」ではなく、「パソコンを開く」「ファイルを1つ開く」だけでもOK。
始めた瞬間、脳は「動いている」と判断し、次のステップへ自然に進みます。
さらに、「完璧にやろう」と思わず、5分だけやることを習慣にしてみてください。
5分の行動が積み重なることで、1時間分、1日分の成果につながります。
先延ばし癖を防ぐための2つの考え方
先延ばしを根本から防ぐためには、単なるテクニックではなく「考え方」を変えることが欠かせません。
ここでは、多くの人がつまずく2つの思い込みを解き、行動しやすくなるマインドセットを紹介します。
1つ目の考え方:やる気が出ないから動けない、は間違い
「やる気が出ないから、動けないんです」
これは、僕がコーチングの現場で最もよく聞く言葉のひとつです。
でも本当は、やる気がないから動けないのではなく、動いていないからやる気が出ないのです。
脳科学の研究でも、行動を起こすことで「ドーパミン」という神経伝達物質が分泌され、やる気が後から生まれることが分かっています。
つまり、やる気は「結果」であって「原因」ではありません。
僕も以前、執筆の仕事をするときに「やる気が出たら書こう」と思っていた時期がありました。
でも、いざ始めると、5分もしないうちに集中モードに入っている自分がいる。
動き出した瞬間、脳が切り替わる感覚を何度も経験しました。
だからこそ、やる気を待たずに行動を始めること。
これが、先延ばし癖を防ぐ最初の一歩です。
【行動のヒント】「やる気スイッチ」を待たずに動くコツ
- まず「5分だけやる」と決める
- 最初の1ステップを具体的に決めておく(例:資料を開く、見出しを1行書く)
- 「やる気が出たらやる」ではなく「始めたらやる気が出る」と自分に言い聞かせる
やる気は、行動のあとに自然とついてくる。
この順番を意識できるだけで、あなたの1日の動き方は大きく変わります。
2つ目の考え方:完璧を目指さず、まず形にする
もうひとつの考え方は、「完璧を目指すほど行動は止まる」ということです。
多くの人が先延ばししてしまうのは、「もっと準備してから」「もう少し整えてから」と考えてしまうからです。
でも、実際に完璧なタイミングなど存在しません。
行動してみて初めて、「何が足りないのか」「どこを修正すべきか」が見えてくるのです。
僕がサポートしているクライアントさんの中にも、「完璧主義が原因で動けない」人が多くいます。
そんなときに伝えるのは、「70%の完成でいいから出してみよう」という言葉です。
70%でも動けば、実際には思っている以上に成果が出る。
そして、その行動が次の改善を呼び、結果的に100%に近づいていきます。
【実践例】完璧主義を手放すための3ステップ
- まずは「完璧な結果」ではなく「最初の行動」を目標にする
- 完成度70%で提出・共有してみる
- その反応を見て修正・改善する
完璧に仕上げることよりも、「動きながら整える」方が、結果的に速く前に進めます。
これは仕事でも、勉強でも、プライベートのタスクでも同じです。
考え方を変えるだけで、行動は驚くほど軽くなる
やる気を待たずに動き、完璧を目指さずに始める。
この2つを意識するだけで、行動のハードルは劇的に下がります。
もし今、「なかなか進まない」「また今日もできなかった」と感じているなら、自分を責めるのではなく、考え方の順番を見直してみてください。
行動は気持ちからではなく、仕組みから生まれます。
そして、その仕組みを支えるのが「考え方」です。
思考を少し変えるだけで、あなたの毎日は確実に変わっていきます。
まとめ|先延ばしを防ぐ鍵は動き出せる小ささにある
先延ばし癖は、意思の弱さではなく「仕組みの問題」です。
やる気を待つのではなく、動き出せる小さな仕掛けをつくる。
これが何よりも効果的です。
今日のタスクをひとつ選んで、それを15分でできるサイズに分けてみてください。
その小さな一歩が、あなたの行動を変え、先延ばし癖を手放す最初のきっかけになります。
僕のクライアントさんの中でも、「15分ルール」を取り入れたことで、行動が継続できるようになった人がたくさんいます。
あなたも、まずは小さなステップから始めてみましょう。
行動できる自分に変わることは、思っているよりもずっと簡単です。
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