目標達成できない人の7つの特徴と対策|コーチが見た共通点

目標達成
この記事は約23分で読めます。

なぜ目標に向けた行動が続かないのか?

実は、目標を達成できない人には共通する特徴があります。

この記事では、僕がのべ1000名以上のクライアントをコーチングしてきた中で見えてきた「目標達成できない人の7つの特徴」と、その具体的な対策を紹介します。

平土井 俊
この記事の著者

Time Creations代表。
目標達成&時間戦略コーチ。

のべ1,300名以上のクライアントを対象に、
目標実現、時間の使い方の改善、キャリアアップや独立支援をサポート。
総セッション時間は1,500時間を超える。

「本気で自分を変えたい人が、理想の生き方を現実にできるように」
という想いのもと、実践的な時間戦略と行動設計を指導している。

電子書籍『目標設定の教科書』をはじめ、
これまでに7冊を執筆。Amazonランキングで複数部門1位を獲得。

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目標を立てても続かない人はなぜ多いのか

アメリカの統計学研究所「STATISTICS BRAIN」によると、年始に目標を掲げる人は45%ですが、そのうち達成できるのはわずか8%。

100人中3人しか達成できていないというデータがあります。

 

僕がコーチとして多くのクライアントさんに関わる中でも、最初はやる気に満ちていたのに、数週間後には手が止まってしまう人をたくさん見てきました。

その一方で、淡々と行動を続け、確実に成果を出していく人もいます。

 

この違いを生むのは、「意志の強さ」ではなく、「行動の仕組み」「考え方の癖」にあります。

では、どんな特徴が行動を止めてしまうのか。

ここから7つの特徴を見ていきましょう。

特徴①:そもそも目標を覚えていない

問題

目標を立てたのはいいけれど、日が経つにつれ、仕事や日常に追われてしまい、気づけば「何を目指していたのか」すら忘れてしまう。

このようなケースは意外と多く見られます。

 

僕がコーチングで関わってきた方の中にも、最初は明確な目標を立てたはずなのに、2週間後に改めて確認してみると、自分の立てた目標を答えられない人が30%以上いました。

これは、特別な例ではなく、多くの人に起こっていることです。

原因

なぜそんなことが起きるのか。

それは、立てた目標を日々意識していないからです。

僕たちの毎日は、仕事、メール、会議、家事、SNSなど、無数の刺激であふれています。

そうした日常の中で、脳が扱える「意識の容量」は限られています。

そのため、意識を向けていない目標は、少しずつ脳内から追いやられ、やがて忘れ去られてしまうのです。

 

つまり、「目標を立てたのに続かない」最大の原因の一つは、意志や根性の問題ではなく、単純に“記憶から消えている”ことにあります。

目標を覚えていなければ、行動が伴うはずもありません。

対策

目標を忘れない仕組みを構築することが重要です。

これは、頭の中に「覚えておこう」と無理に言い聞かせることではありません。

大切なのは、物理的に目に入る形で、目標を日常に溶け込ませることです。

  • 目標を紙に書き、デスクや手帳に貼る
  • スマホの壁紙に設定する
  • 毎朝・毎週、ルーティンの中で必ず見返す

 

このように、「目標を意識するタイミング」を生活の中に組み込むことで、自然と行動がぶれなくなります。

意識せずとも目に入る環境をつくる。

それだけで、モチベーションを保つエネルギーを大幅に節約できます。

 

僕自身も、重要な目標は必ずデスクの横やパソコン画面の隅に貼っています。

クライアントさんの中には、目標を手帳の最初のページに書くことで、「毎日ページを開くたびに思い出せる」と言う方もいます。

 

目標を達成する人は、「目標を覚えている人」です。

努力量ではなく、意識の持続時間が違う。

だからこそ、最初にやるべきは「覚えていられる仕組みを作ること」です。

忘れないための環境を整えること。

それが、最初の一歩を何度でも踏み出せる人になるための土台になります。

特徴②:必要なタスクが明確でない

問題

目標は、最終的には「タスクの積み重ね」で達成されます。

しかし、そもそもどんなタスクが必要なのかが明確になっていない人が非常に多いです。

 

例えば「起業したい」「転職したい」「資格を取りたい」といった目標を掲げても、実際に何から始めればいいのか分からない。

この状態では、やる気があっても行動にはつながりません。

 

僕のクライアントさんの中にも、「起業したい」と言いながら、実際に何を調べ、どんな準備をすればよいか分かっていない方がたくさんいました。

これは意志や性格の問題ではなく、単純に「情報不足」が原因です。

原因

なぜ、必要なタスクが明確でないのか。

その理由は、目標に関する情報が不足しているからです。

 

初めて挑戦する分野では、具体的な手順や優先順位が分からないのは当然のことです。

目標に関する情報を持っていなければ、「何をどの順番でやればいいのか」という設計図が描けません。

その結果、最初の一歩を踏み出せず、行動が止まってしまいます。

 

つまり、タスクが不明確な状態は、行動のエネルギーを生み出す「見通し」が立っていないということです。

人は、先が見えないと安心して動けません。

対策

目標達成に必要な情報を収集することが最初の一歩です。

 

行動を明確にするためには、まず「必要な情報」を集めることから始めましょう。

どんなスキルが必要か、どんな流れで進めるのか、どんな人が関わっているのか。

これらをリサーチすることで、自然とタスクの全体像が見えてきます。

  • 同じ目標を達成した人のプロセスを調べる
  • 本や記事、インタビューなどから必要なスキル・手順を整理する
  • 「まず何をやるべきか」を明確に書き出す

 

情報が集まると、やるべきことの輪郭が浮かび上がります。

そして「次にやる一歩」が見えることで、行動に迷いがなくなります。

 

例えば「起業したい」と思ったときに、まず必要なのは「開業届を出すこと」ではなく、「どんなビジネスをやるか」「誰に価値を届けるか」を明確にすること。

その情報を整理するだけでも、動き出す方向が変わります。

 

タスクが不明確なままでは、どんなに強い意志を持っていても動けません。

まずは情報を集め、「やるべきこと」を具体化すること。

それが、行動の起点になります。

 

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特徴③:すぐにタスクに着手できない

問題

目標達成のために必要なタスクを明確にしても、実際に手をつけられない。

これは多くの人が直面する壁です。

 

その原因のひとつが、タスクの塊が大きすぎることです。

「企画書を作成する」「部下の面談準備をする」などのタスクは、抽象度が高く、どこから手をつければいいか分かりにくいため、心理的にハードルが上がります。

その結果、面倒に感じて後回しにしてしまうのです。

 

僕が支援したクライアントのAさんも、まさにこのパターンでした。

やるべきことは分かっているのに、タスクの粒度が大きくて動けず、他の仕事や雑務に意識が流れてしまったのです。

原因

なぜ、すぐに着手できないのか。

それは、自分が行動を起こせるタスクの大きさを把握していないからです。

 

人によって「ちょうど良いタスクのサイズ」は異なります。

「企画書を作成する」というタスクでそのまま動ける人もいれば、「まずは構成を考える」「冒頭の1ページだけ書く」といったレベルまで細分化しないと動けない人もいます。

 

つまり、着手できないタスクとは、自分にとって「大きすぎる塊」なのです。

タスクのサイズが自分の行動基準を超えると、脳はそれを“リスク”として認識し、無意識に回避しようとします。

対策

着手できるレベルまで細分化することが解決策です。

 

タスクの粒度を自分に合わせることで、「行動のハードル」を下げられます。

これは、やる気やモチベーションの問題ではなく、設計の問題です。

ポイントは「今の自分が無理なく動けるサイズ」にまで分解することです。

  • 「まずは5分だけやる」と決める
  • 「構成を考える」「1枚目だけ作る」など、部分作業に切り出す
  • タスクを分けた上で、「次にやる一歩」を1つだけ明確にする

 

僕のクライアントさんの中には、「タスクを分けること自体が面倒」と感じる方もいましたが、一度分けてしまえば行動の流れが圧倒的にスムーズになります。

実際、Aさんも「構成を考える」というタスクだけに集中するようにしたことで、翌日には自然と手が動き始めました。

 

人は大きな塊には手を出せません。

だからこそ、「自分が動けるサイズ」にタスクを整えることが、着手を早める最大のコツです。

タスクを分けることは、怠けではなく、前進のための準備です。

 

▼関連記事:「やるべきことは分かっているのに動けない…」と感じるあなたへ。
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特徴④:目標達成のために時間を使えない

問題

目標を立て、タスクも明確にしているのに、いざ行動しようとすると「時間がない」と感じてしまう。

このパターンは非常に多くの人に共通しています。

 

「仕事が忙しくて」「家事や子育てで」「疲れて気力がない」── そう感じて、目標に向けた時間を後回しにしてしまうのです。

しかし実際には、本当に“時間がない”わけではなく、「目標に使う時間を確保していない」だけのケースがほとんどです。

 

僕のクライアントのBさんもその一人でした。

彼は「仕事が忙しくて、家に帰る頃にはクタクタ。ご飯を食べた後はリラックスのためにYouTubeを見ていて、気づけば夜中になってしまう」と話していました。

その結果、目標のためのタスクはほとんど進まないまま、1週間、2週間と過ぎていったのです。

原因

なぜ、目標達成のために時間を使えないのか。

それは、日々の生活が他の予定で埋め尽くされているからです。

 

多くの人は、スケジュールを「他の人との約束」や「仕事の予定」で先に埋めてしまい、自分の目標のための時間を後回しにしています。

また、自分が実際に何にどれくらいの時間を使っているのかを把握していないために、「時間がない」と錯覚しているケースも少なくありません。

 

実際には、スマホを眺める時間、テレビを見る時間、なんとなく過ごす休憩時間などを合計すると、1日に1時間以上は「活用できる時間」があることが多いのです。

対策

タスクを進める時間を一定時間、意識的に作ることが解決の鍵です。

 

時間は、何かをやめることで初めて生まれます。

つまり「トレードオフ」です。

娯楽や休憩を完全に削る必要はありませんが、「そのうちやる」ではなく「この時間にやる」と先に決めることが大切です。

  • 週の予定の中で「目標のための時間」を先にブロックする
  • 15分でもいいので、毎日同じ時間帯に取り組む
  • 使途不明の時間を可視化する(タイムログを取る・アプリで記録)

 

たとえば、Bさんの場合も、夜に動画をダラダラ見る時間を「30分だけ」と区切り、その時間を確保したうえで「22時から30分だけタスクに取り組む」ことを決めました。

最初は負担に感じていたものの、2週間後には習慣化され、むしろ「やらないと気持ち悪い」と感じるようになっていました。

つまり、時間を“見つける”のではなく、“先に確保してしまう”ことがポイントです。

 

時間は、勝手には生まれません。

優先順位を明確にし、「何に時間を使うか」を自分で決めること。

そうして初めて、目標のための時間があなたの生活に根づいていきます。

 

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特徴⑤:達成しづらい目標を設定している

問題

「目標を立てているのに、なぜか行動が続かない」「頑張っているのに、達成感がない」。

そんな人に多いのが、達成しづらい目標を立ててしまっているケースです。

 

このタイプの人は、目標の判断基準や道すじが不明確であったり、そもそも本心では達成したいと思っていない目標を掲げていることが多いのです。

結果として、目標そのものが自分の内側からエネルギーを引き出せず、徐々に行動が止まってしまいます。

 

僕のクライアントのCさんもその一人でした。

彼女は「達成すべき目標」ばかり設定しており、それらはすべて会社や周囲の期待に応えるためのものでした。

最初は義務感で動けても、やがて息苦しさを感じるようになり、最終的には手が止まってしまったのです。

原因

なぜ、達成しづらい目標を設定してしまうのか。

それは、正しい目標の立て方を知らないからです。

 

多くの人は、目標の立て方を体系的に学んだことがありません。

親や学校、会社から与えられた目標を「自分が達成すべき目標」だと勘違いし、いつの間にか“他人基準”で動いてしまうのです。

そうしてできた目標は、「やらなければならない」ものになり、心がついてこなくなります。

 

この状態では、行動しても心が満たされず、努力すればするほど疲弊していきます。

つまり、達成しづらい目標とは、自分の意志ではなく、他人の期待で立てた目標なのです。

対策

自分にとって適切な目標に再設定することが重要です。

 

ここでいう「適切な目標」とは、他人の基準ではなく、自分の内側から湧き上がる「やりたい」「達成したい」と思えるもの。

目標は、自分が動くためのエネルギー源です。

そのエネルギーを引き出せるのは、あなたの本心しかありません。

  • 「本当に自分がやりたいことか?」と問い直す
  • 達成したときに「うれしい」と感じるかを基準にする
  • 目標を「誰かのため」ではなく「自分のため」に設定する

 

僕の経験上、自分の言葉で語れる目標ほど強いものはありません。

「誰かに評価されたいから」ではなく、「自分が望む生き方に近づくため」の目標を設定できた瞬間、行動は一気に軽くなります。

 

クライアントのCさんも、目標を「成果を上げること」から「チームメンバーが笑顔で働ける職場をつくること」に変えたことで、毎日の行動に意味と喜びを感じられるようになりました。

 

目標は、誰かに与えられるものではなく、自分の内側から生み出すものです。

自分にとって「意味のある目標」を設定できたとき、行動は自然に続き、達成までの道がぐっと近づきます。

 

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特徴⑥:行動しにくい環境で行動している

問題

目標もタスクも明確で、時間もある。

にもかかわらず行動が進まない──そんなとき、見落とされがちなのが「環境の影響」です。

 

どんなにやる気があっても、スマホ・タブレット・テレビ・漫画など誘惑の多い環境で行動しようとすると、集中力は分散してしまいます。

気づけば別のことに時間を取られ、タスクがほとんど前に進まないという状況になりがちです。

 

僕のクライアントのDさんも、まさにこのパターンでした。

タスクをこなすための時間をしっかり確保していたにもかかわらず、メール通知やSNSのメッセージ、YouTubeのおすすめ動画に意識を奪われ、予定していた作業が思うように進みませんでした。

原因

なぜ、行動しにくい環境で行動してしまうのか。

それは、環境が行動に与える影響を軽視しているからです。

 

多くの人は「自分の意志でコントロールできる」と考えています。

しかし、実際には環境の影響は非常に大きく、僕たちの行動の多くは「その場の刺激」に左右されています。

集中しようとしても、スマホが手の届く範囲にあれば、無意識に手が伸びてしまうものです。

 

逆に言えば、環境を整えるだけで行動の質が一気に上がります。

静かな場所で作業したり、周囲に協力してもらって集中時間を確保したりするだけで、驚くほどスムーズにタスクが進むようになるのです。

対策

行動せざるを得ない環境を作ることが最も効果的です。

 

「自分は今、これをやるしかない」という状態を意図的に作り出すことで、集中力が高まり、行動が自然に続くようになります。

これは意志力に頼るのではなく、仕組みで行動を支える考え方です。

  • スマホを別の部屋に置く、または通知をオフにする
  • 作業スペースを整理し、視界に不要なものを置かない
  • 図書館やカフェなど、集中できる外部環境を活用する
  • 仲間や家族に宣言し、作業中は話しかけないよう協力してもらう

 

例えば、Dさんは作業時間中に「SNSブロックアプリ」を導入し、スマホを別室に置くルールを取り入れました。

最初の数日は落ち着かなかったそうですが、1週間も経たないうちに「気が散らない時間がこんなに快適だとは思わなかった」と話していました。

 

このように、環境を整えることで“やらない理由”を減らすことができます。

行動を続けるためのコツは、意志ではなく環境設計にあります。

 

行動は、意志よりも環境に左右されます。

だからこそ、「やるしかない環境」を先に整えることが重要です。

環境を味方につけた人ほど、行動を自然に続けられるようになります。

 

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特徴⑦:心理的なブレーキが邪魔している

問題

「やらなきゃいけないのは分かっているのに、どうしても動けない」「あと少しで行動できそうなのに、なぜか手が止まってしまう」── そんなとき、多くの場合は心理的なブレーキが働いています。

 

これは意志が弱いからではなく、誰にでも起こる自然な心理反応です。

目標に向かって行動する中で、「不安」「不明」「無理」という気持ちが生まれると、脳は「これ以上進むのは危険だ」と判断し、行動を止めてしまいます。

 

僕のクライアントのEさんも、まさにこの状態でした。

何度も「今のままで良いのでは?」という思考が頭をよぎり、そのたびに行動を止めてしまっていたのです。

原因

なぜ心理的なブレーキがかかるのか。

それは、新しいことに挑戦しようとしているからです。

 

人は、未知のことに対して本能的に不安を感じます。

慣れた環境や今の状態は「安全」と認識される一方で、新しい挑戦は「不確実で危険」と感じられやすいのです。

そのため、脳があなたを守ろうとしてストップをかけているのです。

 

また、過去の失敗体験や成功体験もブレーキの要因になります。

「前も失敗した」「もう一度やってうまくいかなかったらどうしよう」といった恐れが、無意識のうちに行動を抑えます。

逆に、過去にうまくいった経験が強いほど、「今度は同じようにできないかも」という不安が生まれることもあります。

 

つまり、心理的ブレーキとは「自分を守るための防衛反応」であり、悪いものではありません。

ただ、そのままにしておくと行動を止める要因になってしまうのです。

対策

チャレンジ筋を鍛えることが有効です。

 

チャレンジ筋とは、「挑戦する力」のこと。

筋肉と同じで、いきなり大きな負荷をかけると動けなくなりますが、小さな負荷から少しずつ慣らしていけば、徐々に強くなります。

つまり、心理的ブレーキを完全に消そうとするのではなく、小さな挑戦を繰り返して“慣れ”をつくるのです。

  • 「できそうな小さな一歩」から始める(例:5分だけ取り組む)
  • 「完璧にやる」より「とりあえず試してみる」姿勢を意識する
  • 信頼できる人に宣言して、サポートを得る

 

僕のクライアントのEさんも、最初は「一歩踏み出すのが怖い」と話していました。

しかし、「今日できる小さな行動をひとつだけやる」というルールをつくったことで、徐々に動けるようになりました。

そして数週間後には、「動くことが怖くなくなった」と言うほどに変化していました。

 

心理的ブレーキは、消すものではなく扱うもの。

少しずつ挑戦を重ねることで、あなたの中の“チャレンジ筋”は確実に強くなっていきます。

 

不安や恐れは、成長のサインです。

小さな挑戦を繰り返し、「動ける自分」を育てていきましょう。

チャレンジ筋を鍛えた先に、本当の自信と行動力が育ちます。

 

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複数の特徴が絡み合うと行動は止まる

もしかしたら、ここまで読んで「どの特徴も当たり前のことじゃないか」と思ったかもしれません。

 

確かに、どの特徴も一見すると単純です。

しかし、実際にはこの“単純な要因”がいくつも重なり合うことで、行動が完全に止まってしまうケースが非常に多いのです。

 

僕がこれまでコーチングで関わってきた中でも、「必要なタスクが明確でない」「すぐに着手できない」「行動しにくい環境で行動しようとしている」など、複数の特徴を同時に抱えている人は少なくありません。

これらが絡み合うと、本人の中では「やる気が出ない」「なぜか進まない」という感覚に変換されてしまいます。

 

つまり、目標達成を妨げているのは意志の弱さではなく、複数の要因が互いに影響し合って行動を阻んでいる構造なのです。

行動できない理由が1つだけなら、対策もシンプルです。

しかし、3つ・4つと重なってくると、どこから手をつければいいのか分からず、余計に動けなくなってしまいます。

 

大切なのは、まず「自分がどの特徴を持っているのか」を正確に把握すること。

そして、影響が大きいものから順に、ひとつずつ対策を実行していくことです。

焦ってすべてを同時に直そうとするのではなく、「優先順位をつけて1つずつ改善していく」ことが最も効果的です。

 

この順序を意識するだけで、あなたの行動は驚くほどスムーズになります。

行動を止めていたブレーキが少しずつ外れ、動くたびに軽くなっていく感覚を実感できるはずです。

 

そして、これまで感じていた「もどかしさ」や「自己嫌悪」も少しずつ消えていきます。

代わりに、「今日は前に進めた」という爽快感や充実感が積み重なり、日々の中で小さな達成感を味わえるようになります。

 

行動できないのは、あなたがダメだからではありません。

絡み合った原因を見つけ、優先順位をつけてひとつずつ整えていけば、行動は自然に流れ始めます。

まずは、あなたの中の「止めている要因」を見つけることから始めましょう。

自己チェックリスト — あなたはいくつ当てはまる?

ここまでの7つの特徴を読んで、「もしかして自分も…」と思った方も多いかもしれません。

行動を止めている要因を明確にするために、以下のチェックリストで自分の状態を確認してみましょう。

 

直感で構いません。

今のあなたに当てはまるものにチェックを入れてください。

 

  • 目標を立てたあと、見返す機会がほとんどない
  • やるべきタスクが明確でなく、何から始めればいいか分からない
  • 「時間があればやる」と思っているが、結局後回しになっている
  • タスクを始めるまでに時間がかかり、つい別のことをしてしまう
  • 立てた目標に対して、「本当にやりたいのかな」と感じる瞬間がある
  • 集中したいのに、スマホや周囲の環境に気を取られることが多い
  • 「失敗したらどうしよう」「自分には無理かも」と考えて動けないときがある

 

チェックが3つ以上ついた方は、行動を止めている特徴が複数重なっている可能性があります。

逆に、1〜2個程度であれば、特定の課題に絞って対策を実践することで行動の流れを取り戻せます。

 

大切なのは、「できていない」と落ち込むことではありません。

むしろ、今の状態を正確に把握できたこと自体が、行動を変えるための第一歩です。

 

自分を責めるのではなく、原因を知る。

そして、あなたの特徴に合った対策を一つずつ実践していけば、行動は必ず変わります。

まずは今日、できることをひとつ選んで取り組んでみましょう。

まとめ

ここまで紹介してきた7つの特徴は、どれも特別なものではありません。

誰にでも起こり得る、ほんの小さなズレです。

ですが、その小さなズレを放置してしまうと、いつの間にか行動が止まり、目標が遠のいてしまいます。

 

大切なのは、「自分には当てはまるところがある」と気づいた瞬間に、そこで止まらずに一歩を踏み出すことです。

完璧にすべてを直す必要はありません。

まずは、自分の中で最も大きな原因をひとつ見つけ、それに対応する解決策から試してみましょう。

 

行動を変えるのは、一見すると地道な作業のように思えるかもしれません。ですが、実際には小さな改善を積み重ねることで、確実に momentum(前進の勢い)が生まれます。

これは、僕がこれまで支援してきた数百名のクライアント全員に共通していることです。

 

たとえば、「目標を毎朝見返す」「最初の5分だけ着手する」「スマホを別の部屋に置く」といった小さな行動だけでも、あなたの行動パターンは大きく変わります。

人は変わらないのではなく、“変われる設計”を知らないだけなのです。

 

そして、あなたが行動し続けることで、少しずつ自信が積み重なっていきます。

昨日よりも今日、今日よりも明日。

小さな一歩を重ねることで、いつの間にか目標が「遠い理想」ではなく「現実の延長線」に見えてくるはずです。

 

行動を止めるのも自分、動かすのも自分です。

完璧を目指すのではなく、「まず一歩動く」ことにフォーカスしましょう。

今日、この記事を読み終えたこの瞬間が、新しいスタートラインです。

 

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平土井 俊
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