仕事をしていると、朝から晩まで他人の依頼対応で終わってしまう日がありませんか?
気づけば自分の仕事がほとんど進まず、「今日も本来やるべきことができなかった」と感じてしまう。
そんな日々が続くと、どんなに真面目な人でも疲れがたまります。
僕自身、かつてはまさにその状態でした。
上司や同僚、他部署から次々と依頼が入り、常に誰かの予定に合わせて動いている感覚。
自分の時間を取り戻すには、どうすればいいのか悩んでいました。
しかし、ある考え方と行動を取り入れたことで、僕の時間の使い方は大きく変わりました。
今回は、その経験と実際にクライアントさんにも効果が出ている「他人に振り回されず、自分の時間を取り戻すための3つのステップ」を紹介します。
一日が「依頼対応」で終わってしまう人へ
「平日はほぼ会議と依頼対応で終わる」「自分の業務をやるのはいつも夜か週末」
こんな状況が続いていませんか?
多くのビジネスパーソンは、頼まれごとに対して誠実に応えようとします。
真面目で責任感が強い人ほど「断るより、まずやろう」と考える傾向があります。
その姿勢は素晴らしいことですが、度を越えると、自分の業務が後回しになり、どんどん疲弊していきます。
さらに、依頼対応に追われると「いつも忙しいのに、成果が出ていない」という状態に陥りやすくなります。
これは決して能力が低いからではなく、時間の主導権を他人に渡してしまっているからです。
一日を終えるたびに「今日も進まなかった…」と感じるなら、まずは立ち止まって現状を整理することから始めましょう。
なぜ他人の依頼に振り回されてしまうのか?
「断れない性格だから」と言ってしまえばそれまでですが、実際はもっと複雑です。
僕がコーチングの現場で見てきた限り、依頼に振り回される原因は大きく2つあります。
心理的な要因と、職場の構造的な要因です。
心理的な要因
まず、人は他人からの依頼に対して「断る=悪いこと」と感じやすい傾向があります。
特に日本の職場では、協調性やチームワークを重視する文化が強いため、つい自分を後回しにしてしまうのです。
たとえば、上司に「これ今日中にお願い」と言われたとき、本当は他の重要タスクを抱えていても、「今は無理です」とは言いづらいですよね。
頭では「これをやったら残業になる」と分かっていても、口から出るのは「分かりました」です。
また、「頼られる=信頼されている」と感じる人も多く、断ることが“裏切り”のように感じてしまうケースもあります。
この心理的な負担が、結果的に自分の時間を圧迫してしまうのです。
構造的な要因
次に、職場の構造的な問題です。
たとえば、依頼の期限が曖昧なまま進んでいたり、チームでタスクの優先順位を共有していなかったりする場合、誰が何をいつまでにやるのかが不明確になります。
こうした環境では、個人がどれだけ努力しても「急ぎの依頼が後から飛び込む」ことが頻発し、自分の計画を守るのが難しくなります。
つまり、個人の意識だけでなく、仕組みの問題も存在しているのです。
この2つの要因を理解した上で、次に紹介する3つのステップを実践することで、時間の流れを少しずつ自分のペースに取り戻すことができます。
時間を取り戻す3つのステップ
ステップ1.依頼の期限を必ず確認する
どんな依頼でも、まず聞いてほしい質問があります。
それは「いつまでに必要ですか?」という一言です。
この質問はシンプルですが、効果は絶大です。
期限を明確にすることで、相手が“本当に急いでいる”のか、“今週中で良い”のかを判断でき、自分のタスクとの優先順位が整理されます。
僕のクライアントさんの一人は、これを徹底するようになってから、「常に火消し状態」から脱出できました。
上司や同僚からの依頼を受けるときに必ず期限を聞く。
そうすると、相手も「そういえば、いつまでだったかな?」と改めて考えるようになり、職場全体の仕事の流れが整っていったのです。
期限を聞くことは、決して失礼ではありません。
むしろ「確認してくれて助かる」と言われるケースがほとんどです。
確認を怠ることが誤解や納期トラブルを生むことを考えれば、これは最もシンプルで重要な時間管理の第一歩です。
ステップ2.自分のスケジュールを確認して提案する
次に、依頼を受けた際には即答せず、一度自分のスケジュールを見直しましょう。
そして、「○日なら対応できます」「○曜日の午後で大丈夫ですか?」と、自分の予定を前提に提案します。
この「提案ベースの対応」は、相手との関係を壊すどころか、むしろ信頼を深めます。
なぜなら、あなたが自分の仕事をしっかり管理していることが伝わるからです。
あるマネージャーのクライアントさんは、「自分の都合を伝えるのは申し訳ない」と感じていました。
しかし実際にやってみると、上司から「その方が助かる」「予定を立てやすい」と感謝されるようになりました。
スケジュールを確認し、提案することは「自分の時間を守る」だけでなく、「相手を安心させる」行為でもあるのです。
ステップ3.急ぎでないタスクはまとめて処理する
すべての依頼に即対応していると、常に思考が中断され、集中が途切れます。
これが「生産性が上がらない原因」のひとつです。
そこでおすすめなのが、急ぎでない依頼は特定の時間帯にまとめて処理する方法です。
たとえば、毎週金曜の午後や、毎日16時〜17時など「依頼処理タイム」を自分で決めてしまう。
これにより、他の時間帯を“自分の重要業務専用の時間”として確保できます。
僕もこの方法を続けていますが、1日を通して集中力のムラが減り、作業効率が格段に上がりました。
細切れの対応をなくすだけで、1日のリズムが安定し、精神的な疲労も軽減されます。
特にリーダー職やマネージャー職の人ほど、タスクの分断が多くなりがちです。
自分の時間を守るために、あえて“まとめて対応する仕組み”を取り入れましょう。
周囲との信頼関係を保ちながら自分の時間を守る
「期限を聞く」「提案する」といった行動を取ると、「面倒だと思われるのでは?」と不安になるかもしれません。
ですが実際には、多くの人がその逆の反応を示します。
きちんと確認して進める人ほど、職場では「頼れる」「信頼できる」と評価されます。
依頼を受けたときに即答せず確認することは、相手への敬意の表れでもあります。
また、提案ベースの対応を続けていくうちに、「この人は段取りが良い」「計画的に動ける人」という印象を持たれるようになります。
結果として、自分の時間を守るだけでなく、周囲からの信頼や評価も自然と高まるのです。
自分の時間を守ることは、自己中心的な行動ではありません。
それは、チームや組織にとってもプラスになる“プロフェッショナルな姿勢”です。
今日からできる小さな一歩
もし今あなたが「他人の依頼に振り回されている」と感じているなら、まずは小さな一歩から始めましょう。
いきなりすべてを変えようとしなくても大丈夫です。
- 依頼を受けたら、必ず期限を確認する。
- 即答せずに、自分のスケジュールを確認してから提案する。
- 急ぎでない依頼は、特定の時間帯にまとめて処理する。
この3つを1週間だけでも続けてみてください。
きっと、日々の中で「自分が時間をコントロールできている」という実感が少しずつ生まれるはずです。
行動を変えることは勇気がいりますが、小さな積み重ねがやがて大きな変化を生みます。
まずは“確認”という一歩から始めてみましょう。
まとめ|他人に振り回されず、自分の時間をコントロールしよう
他人の依頼に振り回されるのは、能力の問題ではありません。
多くの場合、「仕組み」と「意識」の問題です。
だからこそ、ちょっとした習慣の見直しで、結果は大きく変わります。
今回紹介した3つのステップを思い出してください。
- ステップ1.依頼の期限を必ず確認する
- ステップ2.自分のスケジュールを確認して提案する
- ステップ3.急ぎでないタスクはまとめて処理する
これらを意識的に実践すれば、他人のペースに合わせて消耗する毎日から抜け出し、自分の時間をコントロールできるようになります。
自分の時間を守ることは、自分を大切にすること。
あなたの働き方は、あなたが決めていいのです。
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