あなたは、目標に向かって進もうとしているのに、気付いたら行動が止まってしまった経験はありませんか。
やるべきことは分かっているのに動けない。
気持ちは前に進みたいはずなのに、どこかでブレーキがかかってしまう。
そんな自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、これはあなたの意志が弱いわけでも、能力が足りないわけでもありません。
行動が止まる背景には、誰にでも働いている4つの力があります。
この4つの力を理解できるようになるだけで、あなたの行動は格段にラクになり、自分が進みたい方向に向かって自然と動けるようになります。
この記事では、僕がコーチングの中でも重視している行動を左右する4つの力を分かりやすく整理しながら、あなた自身の行動が今どんな状態にあるのかをセルフチェックできるように解説していきます。
そして、後半では4つの力を味方に変えて、前に進むための具体的ステップも紹介します。
あなたが「本気で自分を変えたい」と思っているなら、必ず役に立つ内容です。
どうか、焦らずゆっくり読み進めてください。
あなたの行動が止まる理由は4つの力で説明できる
行動が止まる瞬間には、必ず理由があります。
そしてその多くは、あなたの中に働いている力のバランスによって説明できます。
前に進もうとする力がある一方で、不安がブレーキをかけていたり、環境が足を引っ張っていたり、変化を嫌う感覚が働いていたり。
行動がスムーズにできる時期と、どうしても動けない時期があるのは、このバランスが常に変動しているからです。
つまり、行動できないのはあなたの性格や意志の問題ではなく、「いま、どの力が強く働いているのか」を理解していないだけ。
この記事ではまず、あなたの行動を左右している4つの力を詳しく解説していきます。
4つの力とは?あなたの行動を左右する4つの力を解説
推進力(行動を前に進める力)
まず最初に紹介するのが推進力です。
これは、あなたが目標に向かって進みたいと思う気持ちや、やり遂げたい思いから生まれる、前へ進もうとする力です。
イメージとしては、車のアクセルを踏んでグッと前に進むような感覚。
新しいことを始める時、ワクワクしたり、やる気に満ちて一気に行動が進むことがありますよね。
その時あなたの中では、この推進力がしっかり働いています。
ただ、この力はずっと強いままではいません。
忙しさが増えたり、結果が出ない期間が続くと、推進力は自然と弱まります。
また、目標が曖昧だったり、取り組む理由が薄れてしまうと、この推進力はすぐに失われてしまいます。
もしあなたが「やる気が出ない」「動きたいのに動けない」と感じているなら、それは意志の問題ではなく、単に推進力が弱まっている状態かもしれません。
推進力を強めるには、取り組む意味を再確認することがとても有効です。
僕はクライアントさんにも、目標を思い出すワークや、小さな成功体験を積むステップを必ず入れています。
前に進む理由を取り戻すだけで、推進力は驚くほど戻ってきます。
抑止力(不安や恐れから生まれるブレーキ)
次に解説するのが抑止力です。
これは、不安や恐れ、過去の失敗経験から生まれる後ろ向きの力で、車で言えばブレーキのような働きをします。
例えば、あなたが新しい挑戦をしようとするとき、ふと頭の中でこんな声が聞こえることはありませんか。
「もし失敗したらどうしよう」
「自分にはできないかもしれない」
「またうまくいかなかったら嫌だ」
こうした心の声が出てくると、自然と行動が止まってしまいます。
これはあなたの能力が不足しているわけではなく、抑止力が強く働いているだけです。
抑止力は、行動を守るために生まれる自然な反応でもあります。
人は危険を避けるよう本能が働いているため、見えないリスクを感じると足が止まるのは当然の反応です。
抑止力が強い時は、まず不安を言語化することが大切です。
何が怖いのか、どこにリスクを感じているのかが分かるだけで、抑止力は弱まっていきます。
さらに、具体的な対策が見えれば、行動は自然と前に動き出します。
現状維持の力(ホメオスタシスによる巻き戻し)
3つ目は現状維持の力です。
人間には変化を嫌う性質があります。
体にも心にも「今の状態に戻ろう」とする働きがあり、これをホメオスタシスと呼びます。
この力は、良くも悪くもあなたを守る働きをします。
急な変化がストレスになるのを防いでくれる一方で、新しい習慣を身につけようとした時には大きな壁として立ちはだかるのです。
例えば、ダイエットを始めても数日たつと食べたい気持ちが戻ってしまう。
早起きを決意しても、3日後には再び布団が恋しくなる。
これは意志の弱さではなく、現状維持の力が働いているからです。
現状維持の力は、変化の負荷が大きいほど強く働きます。
だからこそ、新しい行動は小さく始めることが最も効果的です。
負荷が小さいほど、この現状維持の力を刺激しにくく、行動が続きやすくなります。
抵抗力(環境要因による影響)
最後に紹介するのが抵抗力です。
これはあなたの外側から働く力で、環境、人間関係、ストレス、生活リズム、健康状態など、外部要因によって生じるものです。
どれだけやる気があっても、周りからのプレッシャーが強かったり、休む暇がないほど業務が続いたり、家庭環境が安定していなかったりすると、行動に向けるエネルギーは削られてしまいます。
健康状態が悪い時に行動が進まないのも、抵抗力が強く働いている状態です。
自分の心や体が不安定な時に行動ができなくなるのは、むしろ自然なことなのです。
抵抗力が強い時は、まず環境を整えることから始めるのが効果的です。
タスクの量を減らす、仕事環境を見直す、相談相手をつくる、睡眠を整えるなど、外側の負荷を軽くするだけで行動しやすくなります。
外側の環境を整えるだけでも、あなたの行動エネルギーは大きく変わります。
行動が止まる時ほど、自分の環境を見直してみてください。
4つの力をセルフチェックする方法
4つの力は、日によって、仕事や生活の状況によって大きく変動します。
だからこそ、毎日同じように行動できる人はいません。
あなたが本気で前に進みたいなら、自分の状態を見極めることがとても大切です。
ここでは、今あなたの中でどの力が強く働いているのかを確認できる、簡単なセルフチェック方法を紹介します。
今日の状態を3分で見極める質問リスト
以下の質問に、直感で答えてみてください。
深く考える必要はありません。
いまのあなたの状態を、そのまま認識するための質問です。
- 推進力:いま、目標に取り組む意味や理由をはっきり意識できているか。
- 推進力:今日やりたいことを思うと、少しでもワクワク感やエネルギーを感じるか。
- 抑止力:失敗への不安や、人からの評価が頭に浮かんで動きにくさを感じていないか。
- 抑止力:心のどこかで「やっても意味がないかもしれない」と感じていないか。
- 現状維持の力:新しい行動に対して、面倒くささや強い抵抗感が生じていないか。
- 現状維持の力:変化を起こすより、今のままでいたいという気持ちが強くないか。
- 抵抗力:周囲の状況や人間関係が、あなたの行動エネルギーを奪っていないか。
- 抵抗力:睡眠不足や疲れが行動の妨げになっていないか。
この質問に答えていくと、いま働いている力がどれなのかを自然と把握できます。
把握できれば、対処方法が必ず見えてきます。
あなたの4つの力のバランス診断
チェックした結果、もし複数の力が同時に働いていると感じても問題ありません。
多くの人は、複数の力が混ざり合った状態で日々を過ごしています。
特に重要なのは、「何が一番強く働いているのか」を知ることです。
それがあなたの行動を止めている原因の特定につながります。
推進力が弱いのか。
抑止力が 強いのか。
現状維持の力が巻き戻そうとしているのか。
抵抗力として環境が足を引っ張っているのか。
原因さえ分かれば、行動は必ず前に進みます。
あなたの行動エネルギーは、コントロールできるものだからです。
4つの力を味方に変えるための実践ステップ
ここからは、4つの力を実際の行動に活かすための具体的なステップを紹介します。
このステップを実践するだけで、あなたの行動は驚くほどスムーズになります。
ステップ1:今どの力が最も強いかを特定する
最初のステップは、状態を把握することです。
ここを飛ばして行動しようとすると、無理やり頑張ることになり、心も体もすぐに疲れてしまいます。
あなたの行動が止まっているときには、必ず原因があります。
原因が分かれば、無駄な努力をしなくてよくなるのです。
まずはセルフチェックを行い、いま強く働いている力をひとつ特定してみてください。
この作業は数分で終わりますが、行動の流れが劇的に変わるきっかけになります。
ステップ2:強すぎる力を弱めるアクションを取る
次に行うのは、行動を阻害している力を少し弱めることです。
例えば、抑止力が強ければ、不安を言語化することから始めます。
現状維持の力が強いなら、タスクを小さく分解することが効果的です。
抵抗力が強いなら、生活リズムや仕事の量を調整する必要があります。
大きく変える必要はありません。
ほんの少し弱めるだけで、あなたの行動は前に進む準備が整います。
ステップ3:推進力を引き上げる習慣をつくる
最後のステップは、推進力を強めることです。
これは、前に進むためのエネルギー源を補充する作業です。
僕がよくクライアントさんに提案しているのは、次のような取り組みです。
- 目標に取り組む意味をふたたび言語化する
- 小さな成功体験を積み重ねるルートをつくる
- 今日やることをひとつだけ決める
- 完璧主義を手放し、行動のハードルを下げる
- 過去の達成感を思い出す
推進力が戻ると、自然と身体が動き出します。
決意や意志の力に頼らなくても、前に進める状態になるのです。
4つの力を理解すれば、行動は必ず前に進む
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
あなたが本気で自分を変えたいと思っているからこそ、この内容を最後まで読んでくれたのだと思います。
行動が止まるのは、あなたが弱いからでも、怠けているからでもありません。
ただ、4つの力のバランスが崩れているだけです。
人間は誰でも、この4つの力に左右されながら生きています。
あなたが今日から意識するべきことは、たったひとつ。
自分にいま働いている力を正しく見極めること。
それができれば、あなたの行動は必ず前に進みます。
どんなに動けなかった日が続いたとしても、また前に戻っていくことができます。
まとめ|4つの力を知ることで行動はもっとラクになる
最後に、この記事の内容を簡単にまとめます。
- 行動が止まるのは意志の弱さではなく、4つの力の影響によるもの
- 推進力、抑止力、現状維持の力、抵抗力のバランスが行動を決める
- 今どの力が強く働いているのかをセルフチェックすることが大切
- 強すぎる力を弱め、推進力を取り戻すことで自然と行動が進む
あなたは、一度だって行動を諦めたことがない人です。
だからこそ、ここまで自分と向き合おうとしているのだと思います。
今日のあなたが、どんな状態であっても大丈夫です。
4つの力を理解し、あなたのペースで進んでいけば、行動は必ず前に動き出します。
まずは、この記事で紹介したセルフチェックから始めてみてください。
その小さな一歩が、あなたの未来を確実に変えていきます。
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