目標設定したら必ずすべき、たった1つの問い

目標達成
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目標を立てたはずなのに、気づけば途中で止まってしまった。

そんな経験はありませんか?

 

最初はやる気に満ちていても、時間が経つとエネルギーが下がり、やらなくてはいけないことに追われていく。

そしてふと気づくと、「あれ、何を目指していたんだっけ?」と目標そのものを見失っている。

これは決して珍しいことではありません。

 

多くの人が目標設定をする際に見落としているのが、感情の存在です。

僕がクライアントさんと一緒に目標を立てるときに必ず投げかける問いがあります。

それが、「その目標は、ワクワクしますか?」というシンプルな質問です。

 

この記事では、なぜこの問いが目標達成に欠かせないのか、そしてどうすればワクワクする目標をつくれるのかを、実例を交えながらお伝えします。

読み終えたとき、あなたの中で「目標」という言葉の意味が少し変わっているはずです。

平土井 俊
この記事の著者

Time Creations代表。
目標達成&時間戦略コーチ。

のべ1,300名以上のクライアントを対象に、
目標実現、時間の使い方の改善、キャリアアップや独立支援をサポート。
総セッション時間は1,500時間を超える。

「本気で自分を変えたい人が、理想の生き方を現実にできるように」
という想いのもと、実践的な時間戦略と行動設計を指導している。

電子書籍『目標設定の教科書』をはじめ、
これまでに7冊を執筆。Amazonランキングで複数部門1位を獲得。

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なぜ多くの人の目標は「形だけ」で終わってしまうのか

やる気が続かない原因は「感情の欠如」

多くの人が立てる目標は、合理的で、現実的で、数値化されています。

「資格を取得する」「英語のスコアを上げる」「部下育成の仕組みを整える」など、どれも正しいように見えます。

でも、その裏に心が動く理由がなければ、長く続きません。

 

人の脳は、感情を伴うものにしかエネルギーを注げないようにできています。

例えば、休日の予定が好きな趣味なら早起きできるのに、興味のない仕事だと目覚ましを何度も止めてしまう。

この違いは「意志の強さ」ではなく、「感情の強さ」です。

 

つまり、行動が続かないのは、意志が弱いからではありません。

心が動いていないだけなんです。

「〜しなければならない」目標が危険な理由

「やらなければ」「決めたから」といった義務感で立てた目標は、一見まじめで努力家に見えます。

しかし、その裏には「他人の期待」「周囲の基準」「組織の都合」といった外的動機が隠れていることが多いです。

 

僕のクライアントさんの中にも、「上司に求められたから」「周りがやっているから」という理由で目標を立てていた方がいました。

ところが、そのような目標は、自分の中で納得感がないため、頑張っても達成したあとに虚しさが残るのです。

 

本来、目標は「やらなきゃ」ではなく、「やりたい」から始まるもの。

その小さな違いが、行動のエネルギーを何倍にも変えてくれます。

目標達成できる人が必ず持っている1つの問い

その目標は、ワクワクしますか?

僕はセッションの中でこの質問をすると、ほとんどの人が一瞬沈黙します。

そして少し照れたように、「あ、そういえば最近ワクワクしてなかったかもしれません」と気づくんです。

 

それもそのはず。

多くの人は「正しい目標を立てなきゃ」と考えるあまり、感情を置き去りにしています。

でも、ワクワクしない目標は、あなたの中で動機づけが弱い目標です。

 

ワクワクとは、未来への好奇心。

「達成したらどんな自分になれるんだろう?」と想像したとき、少しでも笑顔になれるなら、それがあなたの本当の目標です。

ワクワク感が行動のエネルギーになる理由

僕たちの脳は、興奮や期待を感じるとドーパミンという神経伝達物質を分泌します。

ドーパミンは「もう少しやってみよう」という気持ちを生み出し、行動の持続を助けます。

つまり、ワクワクする目標を持つことは、脳科学的にも行動を促す仕組みなんです。

 

逆に、「しなければならない」「面倒だな」と感じているとき、脳はコルチゾール(ストレスホルモン)を分泌します。

この状態では集中力が下がり、先延ばしが増え、達成までの道のりが遠くなってしまいます。

 

だからこそ、目標を立てたら必ずこの問いを投げてみてください。

「この目標、ワクワクしてる?」

それが、あなたの行動エネルギーを測る最もシンプルで確実な方法です。

「頑張る目標」から「惹かれる目標」へ

僕がこれまでサポートしてきた方々の中で、大きな成果を出した人たちに共通する特徴があります。

それは、努力しているようでいて、本人たちは「頑張っている」という感覚があまりないことです。

 

なぜか。

彼らは、惹かれる目標を持っているからです。

毎朝ワクワクしながらPCを開き、休日もアイデアを考えるのが楽しくて仕方ない。
そんな状態に入ると、努力は自然と積み重なります。

 

あなたの目標も、「やらなきゃ」ではなく、「気づいたらやってた」と思えるものに変えていけるはずです。

ワクワクする目標設定をつくる3つのステップ

ステップ1.自分の「やりたい」「興味ある」を棚卸しする

まずは、誰の目も気にせず、自分の中の「やりたいことリスト」を書き出しましょう。

完璧である必要はありません。

むしろ「くだらないかも」と思うことほど、あなたの本音が隠れていることが多いです。

 

例えば、僕のクライアントさんの一人は、「いつか自分の得意分野を社内で教える側に立ちたい」と言いました。

最初は「そんなこと言っても、時間もスキルもない」と言っていたのですが、その一言をきっかけに社内勉強会を立ち上げ、キャリアが一気に広がりました。

 

あなたが自然と興味を持つことや、話すと時間を忘れてしまうこと。

それこそが、ワクワクする目標の種です。

ステップ2.目標を口にしたときの感情を観察する

次に、その目標を実際に声に出してみてください。

言葉にした瞬間、少し背筋が伸びたり、笑顔になったり、気分が前向きになる感覚があるなら、それは良いサインです。

 

もし逆に、重く感じたり、息苦しさを覚えるなら、まだ自分の心とズレています。

その場合は、目標をもう一段掘り下げ、「なぜそれを達成したいのか?」と問い直しましょう。

心がYESを出すまで何度でも修正していいのです。

ステップ3.達成後の自分をリアルにイメージする

最後に、目標を達成した自分をできるだけ具体的に思い描きます。

どんな服を着て、どんな場所にいて、誰と笑っているのか。

そのとき感じる喜びや充実感を、頭の中で鮮明に描いてください。

 

この「先取りイメージ」は脳にとって非常に効果的です。

脳は現実と想像の区別がつかないため、イメージを繰り返すほど「もう達成したような感覚」が強化され、自然と行動が変わっていきます。

ワクワクする目標を持った人の変化事例

行動が自然に続くようになったクライアントさんの話

ある40代のマネージャーのクライアントさんは、「部下の育成を仕組み化しなければ」という目標を掲げていました。

しかし、忙しさの中で進まず、計画だけが増えていく状況でした。

 

そこで、「育成がうまくいったとき、どんな気持ちになりますか?」と質問しました。

少し考えたあと、その方は「自分がいなくてもチームが回っている状態を見たらワクワクする」と話してくれました。

そこから行動が劇的に変化しました。

 

毎週1on1を設け、部下の成長を一緒に喜ぶ時間をつくるようになり、半年後には社内表彰を受けるまでに。

「やらなきゃ」から「やりたい」に変わった瞬間でした。

「やらなきゃ」から「やりたい」に変わる瞬間

ワクワクする目標には、人を動かす力があります。

自分の中の情熱に火がつくと、環境や条件が整っていなくても行動が始まります。

これは才能ではなく、心のエネルギーをどこに向けているかの違いです。

 

あなたも、もし最近やる気が出ないと感じているなら、「この目標、本当に自分をワクワクさせているか?」と問いかけてみてください。

行動の流れが少しずつ変わっていくはずです。

まとめ|心が動く目標が行動を生み出す

目標設定で本当に大切なのは、立派な計画でも、完璧な戦略でもありません。

それは、心が動くかどうかです。

 

ワクワクする目標は、困難なときでもあなたを前に進ませ、行動を支えます。

逆に、義務的な目標は、途中でエネルギーを奪ってしまいます。

 

だからこそ、目標を立てたら必ず自分に問いかけてください。

「この目標は、ワクワクするだろうか?」

 

この問いが、あなたの行動を再び動かすスイッチになります。

そして、そのスイッチを押せるのは、あなただけです。

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平土井 俊
この記事の著者

Time Creations代表。
目標達成&時間戦略コーチ。

のべ1,300名以上のクライアントを対象に、
目標実現、時間の使い方の改善、キャリアアップや独立支援をサポート。
総セッション時間は1,500時間を超える。

「本気で自分を変えたい人が、理想の生き方を現実にできるように」
という想いのもと、実践的な時間戦略と行動設計を指導している。

電子書籍『目標設定の教科書』をはじめ、
これまでに7冊を執筆。Amazonランキングで複数部門1位を獲得。

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