今回は、コーチングの基本的なスタンスと、僕が実践しているアプローチについてお話ししたいと思います。
クライアントさんに選択肢を与え、自らの力で道を切り開く
僕のコーチングを受けていただいた方々からよくいただく感想の一つに、「平土井さんは押し付けない」というものがあります。コーチングというと、指導者が方向を決めるようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実は僕は真逆のアプローチを取っています。
コーチングを車に例えるなら、クライアントさんが運転席に座り、コーチは助手席でサポートする役割です。クライアントさん自身が進む道、曲がるタイミング、停車するポイントなどを決め、コーチはそのサポートを行います。重要なのは、コーチが主導権を握るのではなく、クライアントさんが自ら決断することです。
コーチがハンドルを握るとどうなる?
残念ながら、クライアントさんをコントロールしようとするコーチも存在します。例えば、助手席から勝手にハンドルを操作して「こっちの道がいい」と方向を決めるようなコーチです。しかし、クライアントさんが自ら選択しなければ、本当の成長や納得感は得られません。
僕のクライアントさんの中には、以前、コーチが一方的に指示を出して苦痛だったという方もいました。「毎回、コーチの話を聞くだけで自分の意見は全く尊重されなかった」という話を聞いた時、僕は強く感じました。コーチングはクライアントさんが主体であり、決してコーチが結果を押し付けるものではないのです。
成長を引き出すための質問力
僕がクライアントさんに行うのは、フィードバックや提案といったサポートですが、最終的に選ぶのはクライアントさん自身です。例えば、複数の選択肢を提示し、「AとB、どちらを選びますか?」と質問することで、クライアントさんが自ら考えて行動できるように促します。
行動の結果がどうであれ、クライアントさんが自分で決断して進んだ道には必ず意味があります。そういった経験から得られる成長こそが、真のコーチングの成果だと考えています。
答えはクライアントさん自身の中にある
僕が大切にしているのは、答えはクライアントさん自身の中にあるという信念です。コーチはその答えを引き出すための役割を果たすだけであり、決してクライアントさんの代わりに答えを出すことはありません。
今日の話が、コーチとしてこれから起業を考えている方や、既にコーチングを提供しているけれど思うように成果が出ていない方にとって、何か参考になれば嬉しいです。ぜひ、このアプローチを試してみてください。コメントや質問もお待ちしております!
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